アカデミー賞俳優を超える名演技
2011年 アメリカ
9・11テロを題材にした作品です。
観たいと思いつつ、なかなか一歩を踏み出せなくて、最近になってようやく観ることができました。
テロで父親を亡くしたアスペルガーの少年は、父の遺した鍵の鍵穴を探す決心をします。手がかりがないから、突然見ず知らずの人を訪ねるという暴挙。でも、アメリカの人は親切なんですね。
きっと同じことをこの東京でやったら、怪しまれてスルーされそうです。アメリカ人の懐の大きさを感じずにはいられないエピソードが良かったし、なんといっても感情移入しすぎて、涙で顔がおかしくなったのは、母親が少年を見守るエピソードなんです!!
これはこの映画の重要部分なので、ぜひ観てもらった方がいいので、私からは控えます。
そして、やはり特筆すべきは子役の名演技!
父の死によって症状が悪化しているさまや、細かな動きと表情が素晴らしいのです。
父親、母親役ともにアカデミー賞俳優なんですが、それをも凌駕するほどのレベルです。将来が楽しみっていう、ありふれたコメントしかできない自分が情けない。。。
物語が進むにつれて、核となっている「留守電メッセージ」の内容が少しずつ明らかにになっていくさまも、脚本力のたまもの。あの【フォレスト・ガンプ】の脚本家というのも納得の作品です。
観て楽しいっ!っていう作品ではありませんが、大切な人と絆を感じながら観ていただきたい作品です。