多様化した女性の生き方すべてに送るエール【角田光代著】
2023年7月11日 読了
今、私はとても自由に生きている。
長年苦しんだ家庭という枠がなくなり、自分ひとりの足で立っている。
もちろん、自分の力だけで立っているのではないことも、じゅうぶん理解している。
支えてくれる大勢の人がいるからこそ、私はどうにかささやかな暮らしを続けていける
のだ。
角田光代さんが書くこの本にも、色々な立場の女性が登場する。
自分と似ている登場人物を、思わず探してしまう読者も多いと思う。
それにしても、女性って面倒くさい生き物だと思う。
仲が良かった人同士でも、結婚したり立場や環境が変わると、微妙なズレが生じたりす
る。あ、なんか、ちょっと違う・・・と感じる瞬間は、突然訪れる。
角田光代さんは、そんな人の心情の細やかで些細な機微の表現が、抜群に上手いと思
う。
自分の進んでいる道が間違ってはいないのか。ともすると、人と違うことに負い目を感
じたりもする。でも、誰かの人生を生きるのではなく、「自分の人生を生きる」のだから、悩みながらも前進していかなくてはならないのだ。
読みながらこんなことをつらつらと感じた。
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【八日目の蝉】しか読んだことがなかったが、これからもっともっと読み進めていきた
い作家さんである。
本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。