僕は10歳、「普通の子」じゃない
2017年 アメリカ
こちらは2年前に映画館で観た作品です。
東京は今月末までステイホームが続きそうなので、ぜひご家族皆さんで鑑賞いただきたい作品です。
外見からわかる先天性の障害がある少年オギーが、困難に立ち向かって行く姿を描いています。でもこの映画のいいところは、オギーの困難さだけではなく、家族みんなの困難、成長の過程を丹念に描いているところだと思うのです。
いじめっ子のジュリアン。一歩間違えれば誰にでもそうなる可能性はある。そちら側にいくことの方が簡単だったりする。けれど、自分の気持ちに正直になることによって何かが変わっていく。行動次第で今の現実を変えることは可能なんだと、スクリーンを観ながら勇気をもらいました。
心と心の繋がり。家族間での信頼もそうですが、見えないものの方が、より強く繋がることが出来るのが人間の素晴らしさ、なんだろうな。
皮肉なことに、今は見えないウィルスの存在に世界中が巻き込まれていますが、こういう時こそ人間力の見せ所だと私は感じています。
自分ひとりなら大丈夫だろうという自分勝手な考えを、みんながやったらどうなるか。想像力は人間だけに備わった特殊能力ともいわれています。想像してほしいのです。
常に自分だけはなく、世界中には自分以外のたくさんの人々が一生懸命に暮らしているのだということに思いをはせることが出来れば、温かい気持ちと行動がとれるのではないでしょうか。